(2020.5.30 加筆・修正)
プール授業は子ども達に大人気です。暑い日などは特に気持ちよさそう。でも、全員ではありません。プールが嫌いで嫌いでたまらないという子もいます。
「プールに入りたくないから、わざと水泳道具を忘れていた。怒られたとしてもプールに入るよりましだった。」
という友達の思い出話を聞いたこともあります。高学年になると、体調不良を訴えてプールに入らないという選択肢もあるようです。それらはすべて、水が怖いから入りたくないのです。
この記事は水が怖い理由とそれを克服するための方法について書いています。水が怖い我が子をどうにかしたいという保護者の方にも実践できる内容も入れておきます。
なぜ水が怖いのか
いきなりですが、これはどうしようもないのです。怖いものは怖いのです。理由は、おそらく前世からの引き継ぎではないでしょうか。信じられないような話ですが、同じ兄弟で同じように育てたとしても上の子は怖がっているけど、下の子は全く怖がらないという不思議な現象についてはこれで解決します。ちなみに、前世からの引き継ぎは、斉藤一人さんという有名な方が言っていたことです。
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ですから、このどうしようもなく怖いということをまずは理解してあげるところから始まります。その子は水を怖いと決めているので、まずはそれを認めるということです。認めてあげると、子どもは安心して少し前に進むことができます。
本当は水は怖くないのです。
教師は、このことをしっかりと頭に入れておかないと、水が怖い理由を延々と考えてしまうことになります。大切なので、もう一度書きますが、水は怖くない。怖いと決めているだけです。
ですから、ある種、マインドコントロールされていると言って良いでしょう。ということは、逆に「水とお友達」「プール大好き」という風に前世からの課題を克服すれば良いということになります。
潜れるようになるための方法①
とてもゆるやかな方法なので、時間はかかります。
①鼻をつまんで、「ブーーーーーパッ」という呼吸を陸上で練習する。
②鼻をつまんで、口だけ入水し、「ブーーーーーーパッ」と練習する。
③だいぶできるようになったら、鼻までいれて同様にやる。
④だいぶできるようになったら、目の高さまで同様にやる。
⑤水中眼鏡の正しい付け方を教えた後、水は入ってこないことを教え、目まで入水する。
⑥水中で教師は指を立て、「何本でしょう?」遊びをする。
⑦めちゃめちゃ褒める。
⑧水中じゃんけんに挑戦。
潜れない子は、「水中ジャンケン」…これができたら、とてもとても喜びます。
潜れるようになるための方法②
時間はかかりませんが、強制的なので、子供は最初、嫌がります。
でも、できるようになったら喜びます。
①水は怖くないと、何度も言う。
②方法①の方法を教える。
③嫌がろうが何しようが、強制的にやらせる。
※潜れない子が数名いる場合は、できるようになりそうな子から行う。
※潜れない子ができた場合は、うーんと褒めて、お手本とし、みんなに披露する。
※すると、「あの子ができたんだから私も!」みたいになる。
④そろそろ泣き出すので、泣いてもダメなことを伝える。
⑤できるまで粘る。
⑥少しでも前進したら、めちゃめちゃ褒める。
⑦みんなの前で紹介する。
⑧(ここがポイント)少し自由時間を作る。
すると、めちゃめちゃ褒められた子は、1人で挑戦することがある。
潜れるようになるための方法③
かなり強制的なので、オススメはしませんが、必要に応じて使うことがあります。 子供との信頼関係や、子供の打たれ強さを考慮し、ただ甘えているだけの場合だけ使います。
①準備の段階から水をかけまくります。
②怖い仕草を見せたら、「水はかかっても大丈夫だ」と何度も伝える。
③子供をお姫様だっこをしたまま、強制的に入水する。
子供は、めちゃくちゃ嫌がります。
④お構いなしに繰り返します。
⑤できて良かったね!と伝える。
まとめ
潜れない子をそのままにしておくと、もう、壊滅的に水泳授業が嫌いになります。そして、ずっと続きますし、ほとんどの遊びに参加できず、泳ぎの練習は、ビート板を使う段階から卒業できません。
先日、1年生の2回目の水泳授業で、15人ぐらいいた潜れない子が全員潜れるようになりました。方法①から方法③の順番でやりました。みんなとても良い表情で「楽しかったー」と言っていました。
ちょっと厳しいかな?と思えるようなことでも、その子の将来のことを考えながらの善意の強制は愛情です。
小学校入学前だと、親が教えるということもあります。上記の練習法は有効ではありますが、保護者が教えるのには色々な意味で限界があります。オススメは「遊ぶ」です。水遊びをどれぐらいやったかで決まります。
私の娘は超水が怖い子でしたが、何度もプールに一緒に遊びに行きました。顔に水をつけるのが怖く、練習もほとんどしませんでしたが、今ではすっかり泳げる子になりました。「習うより慣れろ」ということと、子どもが「教えて」と言ったら教えるということを実践し続けると、いつの間にか水とお友達になれますよ。
今は本当に色々な浮き輪が売られています。学校のプールでは使えないところもたくさんありますが、市営や町営のプール、または海なんかでは使えます。浮き輪があるだけで、「浮いてみたい!」と思えます。それも「水とお友達」になる有力な布石です。