Nayunayu先生 ~愛のある教室~

現場教師の21年間の実践理論

愛のある責任の取らせ方  ~修学旅行での出来事~

連帯責任

自分でやったことは、自分で処理するまでサポートするのが愛情

 修学旅行の1日目のイベントが終了し、ホテルに入りました。

 夕食、お風呂を終え、子ども達が大好きな自由時間です。

 もう、何度も修学旅行の引率をした経験から言うと、この自由時間を子ども達は楽しみにしているのです。もしかしたら、イベントよりも楽しいのかもしれません。

 

 何して過ごしてるのかな~と思って、各部屋を訪問していたら、廊下で男子数名が寄ってきました。

「先生、大変です。A君が枕カバーを破りました!」

「うん? どういうことだ?」

「A君が、枕で遊んでて、カバーが破れたんです。」

「ほほう、結構破れたの?」

「はい、かなり破れてます。」

「そうか、それでA君は何してるの?」

「なんとかしようとしています。」

「なんとかったって、破れたんでしょ? なんとかなるもんかねえ~。ま、とりあえず部屋に行ってみよう。」

 

 ということで、A君在籍の部屋に行ってみました。

 すると、A君は部屋の中央に枕を片手に持ったまま立ち尽くしています。

「どれどれ、(枕を拝見) ひどいなこれは・・・。」

 なんとかなるレベルではありません。完全に真っ二つぐらいに破れています。

「どうすんのこれ?」

と聞いてみましたら、

「なんとかしようとしているんですが・・・」

と言います。

「なんとかったって、こんなに破れていて、裁縫道具もないのに、どうやって何とかしようと思ったの?」

と聞くと、分からなくて困っているみたいなことを言って涙を流します。

「まあ、これはなんとかなるレベルではないけど、どうしてこんなことになったんだ?」

と理由を尋ねました。すると、

「僕たちが枕投げをしてて遊んでて、途中から枕でたたき合いになって、そしたら破れて・・・。」

 まるで、まさかそんなことで破れるなんて・・・みたいな感じでしたので

「それは破れるに決まってるじゃないか。」

と、私の心の中では、少年達の無邪気さを微笑ましく思い、みんなで「どうしよう、どうしよう」と考えているのをかわいらしく思っていましたが、きっと素敵な思い出になるので、続けることにしました。

 

「他の人たちは何をやってたんだ?」

と、矛先を部屋のメンバーに向けます。

「僕たちも一緒にやってました。」

「なるほど、じゃあ、A君だけの問題じゃないってことでいいな?」

「はい、僕たちも悪かったです。」

 少し輪の中に入っていなかったC君のを見つけ

「C君はやらなかったのか?」

と聞きましたら

「僕は、今来たばかりで、関係ありません。」

と言います。でも、せっかくだから仲間に入れてあげることにしました。

「関係ありませんじゃないだろう? だって、今この部屋にいるんだから、君も同罪だ!」

「えーー、なんで?」

「なんでじゃないよ。仲間だろう?」

みたいな、でたらめな理屈をこねて、

「とりあえず、どうにもならないから、ホテルの人にみんなで謝っておいで。A君が謝るから、みんなもサポートするんだぞ。」

「はい、分かりませした。」

C君「ぼくも行かなくちゃ行けないんですか?」

「当たり前だ!」

 

ということで、みんなでフロントに謝りに行く様子を隠れて見ていました。

みんなでしっかりと謝って、許してもらっていたようなので、終わってから私も謝りに行きました。

 

そして、

「みんなで謝りに行って、許してもらって、良かったね!」

と一緒に喜びました。

 

 

この子たちが大人になってからも、この出来事は思い出されるかもしれないな~と思うと、心温まる気持ちになりました。