プレゼントの価値は、もらった相手が決める。
ある日、後輩の先生とリサイクルショップへ視察へ行きました。
そこで、同僚に似ているジャイアンの指人形を見つけ、
あまりに似ているから、30円で購入し、お土産でプレゼントしました。
そのプレゼントは、とても気に入られたようで、ずっと職員室の机の上に飾られています。そんなことがあって、プレゼントとは何なのかを職員室で議論しました。
高級な物はもらったら嬉しい。これ、あたりまえ。
でも、そうじゃない物でも嬉しい。そういうこともある。
じゃあ、その2つを比べたら?
私の感覚では、普通に考えたら高級な物の方が・・・と思っていましたが、どうもそうではないらしいのです。その人にとってどうかということが大切で、
気持ちがこもっていればとか
予想外のプレゼントとか
自分のことを考えて買ってくれたというエピソードとか
それを買った背景とか
「じゃあ、気持ちを込めて、自分の使い古したボールペンなら嬉しい?」
「いや、それはうれしくない。だって、欲しくないもん。」
「じゃあ、しずかちゃんの指人形がジャイアンより高かったとして、どっちが大切?」
「うーん、ジャイアンかな~。やっぱり最初にもらったっていうのが・・」
そんな問答をしていたら、近くにいた同僚が答えを見つけました。
完璧なプレゼント
1 自分がもらったらうれしい物を(高くなくても良い)(物)
2 自分と関係のある人(尊敬する人や仲間や恋人なんか)が(誰)
3 自分の事を考えてくれたという背景が見えて(心)
4 くれるなんて予想してなかったりして(驚)
5 なんでもない日に(時)
6 自分にだけにプレゼント(特別感)
「…だと完璧なんじゃないですか?」
なるほど! と、納得しました。これですべてすっきりです。
これ以外にも、項目はありそうですが、
その項目が増えれば増えるほど、もらい手は嬉しいということになります。
だから、物だけでも嬉しかったりするのは、
その物に価値があるとき。
でも、その物に心や驚きや特別感がプラスされる程に
そのプレゼントは光り輝くのでしょう。
本当かを検証
一緒にリサイクルショップ視察へ行った後輩には、数週間前に、自分が3度も読み返した大切な本を、これからの教育界を背負っていくために必要だと思い、プレゼントしていました。また、視察へ行った時に、一緒にふざけながら買ったキーホルダー(150円)もプレゼントしていました。
「どっちが嬉しかった? 素直に答えてほしい。」と聞きました。
1 私が大切にしていた本 1500円
2 ふざけて買ったキーホルダー 150円
彼は、うーんと少し考えてから、
「どっちも嬉しかったですけど、キーホルダーですね。やっぱり、一緒にふざけて買ったというエピソードがあるから、なんか、気に入っています。」
と言っていました。
あげた私としては、当然、本の方が思い入れも願いも強いのですが、
プレゼントの価値は、もらった相手が決めるのです。