Nayunayu先生 ~愛のある教室~

現場教師の21年間の実践理論

家庭学習を進んでやる子にしたいなら読んでくださいね。

家庭学習を進んで

(2020.6.10  加筆・修正)

 家庭学習を自ら進んでやる子になって欲しいと、多くの保護者は願っています。家庭学習なのか宿題なのかという問題はありますが、とにかく自分から勉強して欲しいと願うでしょう。ところが、現実に目を移せば、そのような子はごくわずかです。そのごくわずかなうち、本当に自分から進んでやっている子はさらに少なくなります。

 この記事は、長い間、多くの子ども達を見てきた現場教師としての助言になります。もし家庭学習を進んでやる子にしたいのなら、最後までお付き合いいただけると、少しは役に立つかもしれません。

 

学ぶ子と学ぼうとしない子の違い

 授業にいつも真剣に取り組む子。

 授業の内容によって取り組む子。

 その時の気分によって取り組む子。

 そんなの一切関係なく取り組まない子。

 教室には様々な子ども達がいますが、大きく分けると、

1 学ぼうとする子

2 学ぼうとしない子 

 に分かれます。

 

その決定的な違いは、ごく簡単に言うと学ぶエネルギーがあるかないかということになります。 

いつもエネルギーがある子は、どんな状況でも勝手に学びますし、家庭学習なんてのも、自分で進んでやります。

 

「宿題を先生が出してくれたら、うちの子はやります。」

という意見はたくさん聞いてきました。先生の善意の強制力は否定のしようがありませんから、出せばやるかもしれません。(ただし、それでもやらない子はたくさんいます。)

 

しかし、家庭学習の目的は、勉強の習慣、つまり、いずれは自学自習を目指すものです。ちなみに、小学校段階での宿題に学力アップの効果はほとんどありません。

 

「えっ! ないんですか?」

という声が聞こえてきそうですが、ないものはないのです。

あくまで、学習の習慣をつけるとか、自学自習に結びつけるためには有効だというだけで、学力アップはほとんどないのが現実です。

 

 話が逸れたので、本道に戻ります。

 

学ぶエネルギーを補充するためには

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 学ぶエネルギーは、学ぼうとする気持ちです。

 やる気次第とか、「うちの子はやる気になればやるんです」

 なんていうのもよく聞く話です。

 

 でも、そのやる気をどうやったら育つのかということについては、ほとんどの人が勘違いをしています。勘違いというか、知らないのです。

 

 その結果、仕方なく、「強制!」という方法を使わざるを得ません。

 そうすると「勉強」=「辛い」とか「勉強」=「つまらない」と、長い年月をかけてマインドコントロール(刷り込み)をしていくことになります。

 

 これは、テストとか、受験とか、社会のシステムとか、仕方のない面もあるので、強制が悪いということではもちろんないのですが、負の側面も同時に生み出しているということです。

 

でも、本当は「勉強(学び)」=「楽しい!」のです。人がこの世に生まれてくるのは、学ぶためなのですから、否定のしようがありません。

※学校の勉強が本当の学びではないのですが、学びの一部ではあります。 

 

 さて、ずっと勉強はつまらないとすり込んできたという事実を認めると、学びのエネルギーの補充の仕方が見えてきます。

 

1つ目は、勉強は楽しいので、強制しないということです。

 楽しければやるし、楽しくなければやらないというのは当たり前のことなので、勉強は楽しいよーと分かってもらうために強制をしないということです。 

 学校は授業で一日が過ぎるので、強制されていますが、保護者は強制しないというのがポイントとなります。 

 そうすると

「言ってもやらないのに、言わなかったらもっとやらなくなるに違いない」

という声が聞こえてきそうです。

 

 でも「言ってもやらない」のですね?

 言っても言わなくてもやらないなら、言わない方が良いのではないですか?

 言った分だけ、「勉強はつまらない、苦しい」とすり込むことになります。せめて、すり込むことはやめましょうというのが、1つ目の主張なのです。

 

 2つ目の主張です。これで完結します。

 それは、子どものありのままの姿を受け止めるということです。

 勉強できたって、できなくたって、きちんと我が子の姿を見守るということです。放置するということではないですよ。放置は最もやってはいけません。すねちゃいますから。

 

言わなくなったら、やっぱり勉強しなくなったということは起こります。

でも、最初だけです。まだ元気ではないのですから。

元気になってきたら、子どもからサインが出てきます。

「ひまだー」とか「何かお手伝いしようか?」とか。

 

その時に「勉強でもしたら?」なんて言わないでくださいね。

言われたとたんやりたくなくなります。

お手伝いでもしてもらって、たくさん感謝してください。

そうすると、元気になってきます。

そうすると、次のサインが出てきます。

それは、おしゃべりになってくるという現象です。

  

 それが出たら、もう少しです。たくさん話を聞いてください

 話の内容はなんだってかまいません。ただ聞いて、楽しんでください。それは良いとか、それは悪いとか、一切の評価をしないで、「良かったね」とか「辛かったね」とか、「面白いねー」とか、そんな感じでいいです。 

 

そうすると、子どもはどんどん元気になってきます。

元気になってくると 

「あ、そうだ、宿題やろっかなー」

なんて事も起こります。

 

注意点

 ただ、1つだけ注意点があります。

 それは、パソコンとスマホとゲームなどのおもしろおかしく作られている物です。これは、家族会議でしっかりと規制をかけておかないと、面白いので簡単にそっちの世界に行ったまま帰ってこられなくなります。代わりに、みんなでボードゲームがオススメです。

  

まとめ

学校は学びの場。家庭は癒しの場。昔からそうなっています。 

学校でも家庭でもがんばることを強いられている子は、エネルギー補充ができません。

私の知る限り、 

授業に集中する子どもらしいエネルギーを持っている子は、

家ではダラダラしていることが多いです。 

家でも学校でもきちんとしている子も、いるにはいますが、

疲れています。

 

 

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