Nayunayu先生 ~愛のある教室~

現場教師の24年間の実践理論

コミュニケーションスキル① 「会話」 後日談

コミュニケーション・スキル


 夏休みに、同僚の先生の自宅でバーベキューをやろう!ってことで、数名が集まりました。その席で、会話の話になりました。

 前回登場した若手教員Aは欠席していたのですが、若手教員Bと若手教員Cがます。再び「会話とは何なのか」という話になったので、早速ロールプレイです。

 

 お相手の女性教諭をDとします。

 テーマは、やっぱり何でもいいので、同じ「好きな食べ物」にしようと提案しましたが、それだと話のきっかけが難しいって駄々をこねるので、仕方なくシチュエーションを設定してあげました。

 【食事の後、2人で飲みに行った席の会話】です。

 

 

B「さっきのお店、何が美味しかったですか?」

D「うーん、サバの味噌煮ですね。」

B「・・・サバの味噌煮ですか・・・(少し沈黙後)サバの味噌煮って、作ったことありますか?」

D「作ったことはないけど、昔から好きなんですよね。」

B「自分も好きなんですけど、あれ、どうやって作るんですかね?」

D「さあ、どうやって作るんでしょう?」

B「サバって・・・。」

私「・・・ストップしようか。」

 

 なんということでしょう。全く同じ現象が起きちゃってます。

 お相手に興味があるのではなく、サバの味噌煮に興味がある人になっちゃってます。サバの味噌煮の作り方を論議して、サバの味噌煮を上手に作りたいのならそれでもかまいませんが、ここでいう「会話」は、あくまでコミュニケーションを目的としているわけですから、

「へー、魚好きなんですか? お刺身とかも好きですか?」とか

「普段はどんなもの食べてるんですか?」とか

「好きな食べ物はなんですか?」とか

 相手に興味を持ち、どんどん話題を膨らませていけばいいのです。

 

 その後、やっぱり何度かロールプレイを実施し、会話が上達しました。

 ちなみに、このロールプレイというトレーニングは、とても効果的です。

 知識として知ったとしても、それを実践するまでは本当に分かったということは起こらないし、実践しなければ、せっかくの知識も忘れてしまうからです。

 特に、コミュニケーションが苦手な場合は、トレーニングということで気軽にできるというメリットもあります。