Nayunayu先生 ~愛のある教室~

現場教師の24年間の実践理論

コミュニケーションスキル② 「つんつん」

コミュニケーション・スキル


 ある日の1時間目終了間際の職員室。

 職員室は、机が4人~6人ずつの島になっているのですが、私とは違う島の若手女性教諭Aさんに、Aさんの隣に座っている若手男性教諭Bさんが、少しやせたのではないか?と質問しました。

 

A「えっ、そうなんですか?」

私「うん、たぶんね。・・・見てないの?」

A「見てません。」

私「隣なのに?」

A「横を見たら、いつも前を向いているから、横顔しか見てません。」

 

 なんということでしょう。

 お隣に座っている仲間と、朝から一度も顔を見合わせてないとは。

 それで、私からふざけて提案です。

 

私「横を向いていたら、ボールペンで ツンツン ってつっついていいんだよ。そうしたら、自分の方を向くから。」

A「・・・用事が無いんですけど。」

私「用事なんて無くたっていいんだよ。おはようございますでOK。」

A「え、嫌がられませんか?」

私「嬉しいに決まってるじゃないか。」

 

 という会話をしてから、ふと気がつきました。

 これまで、コミュニケーションスキルに関する書籍はたくさん読んでみたけれども、どの本にも書いてはいない斬新なスキルではないかと。

 それで、近くに残っている教諭数名を巻き込んで、あーだこーだと議論し、なんとなく「つんつんは、なかなか良い」ということになりました。そこへ若手教諭Cが、たまたま職員室に戻ってきたので仲間に入れます。

 

私「君、君、 今、すごいことが分かった。 つんつん というのはとても嬉しいのではないかという議論をしていたのだが、君はどう思う?」

C「え、つんつんですか? うーん、いいんですか?」

私「たぶんね。まあ、ここに座りなさい。」

 若手教諭Cを座らせ、近くにいる教諭Dにつんつんをやってもらいました。

 

D:(無言で)・・・つんつんとボールペンでつっつく

C: 振り向いて 少し間を置いてから

  「いいっすね!」

 

 そこへ、たまたま若手教諭Eが職員室に戻ってきたので、たて続けに実験です。

E:「いいっすね!」 

 

 もう、確定でいいでしょう。

「つんつん」は、かなり効果的なコミュニケーションスキルとして認定です。しかも、書籍で紹介されていたのを読んだことがないので、新しい発見です。

 

 私も早速やってみることに。

 職員室に戻ってきた養護教諭に、ボールペンで「つんつん」とつっついてから

「どう?」

 と聞いてみました。

 すると、

「どうって? ・・・なんて答えれば?」

 と不思議そうにします。まあ、当たり前ですね。

「今、つんつんの効果を試しているのだよ。つんつんされて、どんな感じがした? 嬉しい気持ちにはならないかい?」

 と聞き直しました。

「あー、そういうことですか。 ・・・嬉しい? うーん、痛いです。」 

 

 

修正!

「つんつん」は効果的ではあるけど、軽いタッチでやらないと痛いだけ。

 

 あと、その後も少し議論しましたが、ある程度の人間関係がないと、嫌がられる可能性もあるということになりました。 

 みなさん、是非、気をつけながら使ってみてくださいね-。

 

 

 ※つんつんするときは、なるべく先の丸いボールペンを使ってください。