人は偶然出会ったと
たまたま出会ったと思うかもしれませんが、すべて必然です。
会うべくして会ったというのがどうやら真実らしいのです。
それをご縁と言いますが、全ての出会いには理由があるということみたいです。
さて、久しぶりにくだらないお話をします。
今、ワールドカップでラグビーが注目されていますが、私もラグビー部でした。
その時の仲間がたくさんいるのですが、高校を卒業してからは、それぞれの道を進むので、すっかり連絡をとっていませんでした。
大学を卒業し、就職し、教師になってから3年目のある日、ラグビー部の友達から電話が来ました。話を聞くと、転勤で私の住んでいる地域に異動になったので、遊びに行っても良いかということでした。もちろんOKです。
仕事を終え、夜になると、友達がビールを買ってやってきました。
やあ、やあ久しぶりだね!なんて楽しみながら飲んでいると、仕事の話に。
彼が言うには、異動で明日から仕事なんだけど、実は引っ越しをする家がまだ空かないので、2週間ばかり家がないということです。
「うん? 今日はどうするの?」
「だからさ、泊めてもらおうと思って。」
「うん? それはいいけど、明日からどうするの?」
「だからさ、泊めてもらおうと思って。」
「うん? 2週間、うちに住むってことかな?」
「そういうことだね。」
そうして、なぜか突然同居人ができました。
楽しい2週間でした。
彼は、社会人のラグビーチームに入っていたので、ある日、私を誘いました。
「久しぶりにラグビーをやらないか?」
「うん?それはいいけど、君の入っているチームは遠い場所だから行きたくない」
「それはそうだ。だから、今のチームは辞めて、この地域のチームに入れてもらおうじゃないか。」
「うん、それならいいね。」
「とりあえず、明日は練習があるから、辞めるって言ってくるから。」
「OK OK」
ということで、その日の夜、彼は遠いところまで練習に行って帰ってきました。
「おお、遠くまでお疲れだったね。辞めてきた?」
「いや、それがさ、辞められなかったのさ。」
「うん? 辞めるって言わなかったの?」
「いや、言ったんだけどさ、通えるって説得されちゃった。」
「うん? 一緒にラグビーするんじゃなかったの?」
「だからさ、おまえも入るってことにしてきた。」
「うん? 俺も入ったことになったの?」
「まあ、そういうことだね。」
「えっ、俺はもう、入っていることになってるの?」
「まあ、そうだね。」
ということで、その後、2年ぐらい遠くまで練習やら試合に行きました。
たくさんの出会いや経験ができました。
何がどうなるか分かりませんが、縁ってすごい力があると思いますよ。
人生が大きく変わるのですから。
すべて必然だとすれば、やっぱりすごいです。