先日、家を出て空を見上げると、鳥の群れが飛んでいました。
綺麗なV字のフォーメーションで規律正しく飛んでいます。
「へー、鳥ってすごいなー。こんなに美しいV字隊形を組めるなんて・・・」
と感心して見入ってしまいました。
調べてみると、鳥のV字隊列は、省エネ効果があるようです。
空気の流れを作り出し、より長距離飛行を可能にするそうです。
ちなみに、先頭はちょくちょく交代するので、リーダーってわけではなないそうです(先頭が一番疲れるんですって)
感心してみていたら、1羽だけ変な鳥を見つけました。
そのV字隊列とはまったくでたらめに飛んでいる鳥です。
あっちへいったり、こっちへいったりと、完全に規律を無視しています。
私の視界から鳥たちがいなくなるまで見ていたのですが、ずっとでたらめに飛んでいました。必死に仲間たちと一緒に飛んで行こうとしている姿がいじらしく思えてきました。その鳥だって、V字隊列に加わりたいのでしょうが、なんらかの理由でできないのでしょう。でも、一緒に行くためにがんばって飛んでいる(V字隊列の方が効率的ですから)。
それに似た姿、人間社会でもあるなーと考えると、
規律を乱す者は、「いじらしい者」ってことでいいんじゃないかな。
悪意をもって乱す者は、論外ですけどね。
一生懸命やっているのに「乱しちゃう者」は素敵です。
効率よくできちゃう者(V字隊列の鳥たち)は、かしこいのでしょうけれど
非効率な者(でたらめな鳥)は、不器用なのでしょうけれど、
みんな仲間っていうのが素敵です。