Nayunayu先生 ~愛のある教室~

現場教師の24年間の実践理論

SNSで監禁事件について

SNS監禁事件

 最近のニュースで、少女監禁事件が連続で報道されました。

 SNSで知り合った少女を自宅に監禁したという内容で、容疑者は家出少女を助けたという趣旨の動機を言っていました。

 監禁する人には、監禁罪?という罪があるようで、世論は「とんでもないことだ」という論調で報道されています。それで、このような事件が起こらないように、規制を強化しましょうという流れになりつつありますが、それでいいの?というのが私の考えです。

 

 もちろん、SNSというツールの使い方としては、罪に問われるような使い方をしていますし、事件に発展する可能性も高いことから、規制強化というか、パトロール強化というのは自然な流れでしょうね。

 

 ただ、元をたどっていくと、ネットの普及と、家に居場所がない子ども達の実態を無視してはいけません。この2つは家庭の問題です。

 

 子ども達が家庭に居場所がなくなっています。

「いいえ、そんなことありません」という声が聞こえてきそうですが、誤解を怖れずに厳しい言い方をすると、子どもの事をきちんと見ていません。

「いいえ、しっかりと見ています」という声も聞こえてきそうですが、違います。

 きちんと見るというのは、子どもを見守るということです。

 多くの人たちは、「見ている」とか「愛情をかけている」という美名の元、監視しています。監視させているから逃げたくなるのです。

 

 不登校、引きこもり、家出、依存、うつ病などなど、すべての問題の根っこは同じなんです。つまり、家庭で育成しているというのが事実です。

 

 ですから、SNSで監禁事件を本当に起こらないようにしたいのなら、家庭を安定させることです。新聞報道はそこに踏み込まなければ、本来の姿を見落としてしまいます。

 

 もう、気づいている人も多いと思います。

 規制を強化すれば解決するという問題ではないということを。