Nayunayu先生 ~愛のある教室~

現場教師の21年間の実践理論

「不登校」と「ひきこもり」 ~第3回 不登校は突発的には起こらない~

不登校は突発的には起こらない

 久しぶりにこの問題の事を書きます。

 ややこしすぎて、どう説明していいのやら・・・。

 そして、できれば勇気を与えたいのですが・・・。

 うーん。難しそうですが、やってみますね。

 

不登校へと向かう道のり

 とりあえず「不登校」で考えます。ただし「不登校」と「ひきこもり」は本質的には同じなので、場面を変えて考えると共通します。

 不登校への道のりは、必ず前段階があります。

 この前段階のどこで気付けるかが最重要です。

 なぜなら、不登校になってしまったら、症状として完全に表出されていますので、治療(回復)は難しくなります。あくまで予防が最善策ですので、我が子に次にあげる現象が現れたら、注意深く思慮深く考える必要があります。

 

 まず最初に現れる現象は、表情が暗くなり、あまりしゃべらなくなります。

 普段から物静かな場合は気付きにくいでしょう。

 性格や環境から、元々物静かという場合はあるでしょうけれども、子どもはおしゃべりが好きな性質が備わっています。というか、人間は誰でもそうです。ですから、物静かということは、すでに注意が必要になります。

 もしかしたら、逆にやたら明るく振る舞うということもあります。それは、親に気づかれないようにがんばっているのです。

「結局、どんな状態だって危ないじゃないか!」と叱られそうですね。

 そうなんです。誰にだった不登校になる要素はあります。

 それが真実です。社会システム上、仕方ないのです。

 ただし、いつも子どものことを見守っているご家庭では、不登校は限りなく起こりにくくなります。いつも見守っているご家庭では、お子さんの小さな変化にも気づきますし、適切な関わり方をするので不登校にはなりません。大丈夫です。

 

 次に現れる現象は、「お腹が痛い」です。

 これは分かりやすいんですが、多くの親は気づきません。

 「頭が痛い」「熱っぽい」「体がだるい」などなど、様々な現象を訴えます。

 親は心配になって病院へ連れて行きますが、ほとんどの場合は異常は見られません。そして、概ね朝に訴えが起こり、昼頃には超元気になり、夕方には「明日は学校に行けそうだ」と言い、翌朝また不調を訴えます。

 この辺りが、未然に防ぐ最終ラインです。

 ここで対処をしないと、不登校になります。

 先ほども書きましたが、不登校になっちゃったら、かなり難しいです。

 

 次に現れる現象は、「本当に熱が出る」です。

 心と体は一体化しています。親が前段階で焦って登校を強制すると、心が司令を出し、本当に発熱します。ただし、お昼頃には平熱に戻ります。だって、登校しないために、体が心に反応してくれているのですから。

 この辺りで、親は気づきます。「何かがおかしい」と。

 それで、病院へ連れて行きますが、おそらく「起立性障害」みたいな診断結果をもらえます。病名をもらったから一安心ではありませんよ。それは「心の問題です」という通達です。「少し休ませてください」とお医者さんに言われたら、少しは安心するでしょうけれども、なんら解決にはなりません。「薬を飲みましょう」と言われて、状況が改善するように見えるかも知れませんが、まやかしです。薬の力で心の動きを封じているだけです。

 もう、この段階に進んだ場合は、親の混乱は極めて深刻になり、どこに助けを求めたらよいのかすら分かりません。

 

 そして本格的な不登校になります。

 なってしまったら、当事者での解決はほぼ不可能です。

 第3者の力が必要ですが、その第3者はどこにいるのか・・・。

 オススメは、担任を通じて、スクールカウンセラーに依頼することです。

 養護教諭が優秀なら、そこに依頼してください。もう、それしか道は残されていませんし、長い道のりだと覚悟を決めてください。

 

 不登校になったあとの子どもの状況は様々です。

 「無気力」になる子もいるし、「朝からゲーム三昧」という子もいますし、「イライラし続けている」という子もいます。「寝てばっかり」とか「昼夜逆転」とか、ひどい場合は部屋の壁に穴を開けるということもあります。

 現象をあげればきりがありませんが、根っこは同じです。

 

勇気づける

 ここまでは、やっぱり救われない記事になってしまっていますね。

 でも、ここを理解しないと、わけが分からないままサスペンスドラマが始まってしまうので、知っておいてください。

 

 我が子が不登校になったらどうしよう?と不安にならないでください。

 そもそも「不登校」が悪いということでもないのですから。

 不登校はね、サインなんです。

 何のサインかというと、家庭のあり方を見直してほしいというサインなのです。

 もっと言うと、お母さん、私のことをきちんと分かって!というサインです。

 ですから、ご家庭にとっては、実はありがたいことなんです。ありがたいなんて思えないのが現実であることも理解しています。でも、本当に不登校に向き合ったご家庭なら、私の話は理解できると思います。もう、親自身の考え方が180度変わってしまうようなパラダイムシフトが起こります。相当苦しいでしょうけど、向き合えば光があることに必ず気づけます。

 抽象的すぎて、勇気づけられたかどうかはかなりあやしいのですが、今私が言える最大の勇気づけの言葉です。

 不登校もそれに至る道のりで見せる子ども達の現象も、全てサインであり、向き合うことで素敵な家庭になります。ただし、苦しいというのがつきまといます。 

 私の主張は「完全に「不登校」になる前には必ずサインが出てるから、そこで気づくと良いですよ」ということなんです。もし気づくことが出来たのなら、回復は当事者でも可能です(可能ですが、簡単ではない上に時間がかかります)。

 

 今回の記事は、気づくためのヒントだとご理解してください。

 決して不安にさせようと思っているのではありません。

 不登校は突発的には起こらないので、サインを見逃さないでいれば大丈夫ですという安心感を与えたいのです。それから、見逃しちゃったら仕方ないから向き合いましょうという提案です。未然に防げても防げなくても、苦しみや悩みの度合いが違うというだけで、どちらも深い学びに繋がっていますから。

 

 次回は「不登校になる理由について」詳しく書きます。あまり愉快な話にはならないので、どうすれば勇気づけられるかを自分の頭の中で整理できたら書きますね。ですから、少し時間をください。ややこしいので。