(2020.4 加筆修正)
2018年の夏、ドラえもんの映画を見に行きました。
私が見たかったわけではなく、上の娘が見たがったので引率です。
でも、昔はドラえもんが大好きだったので、実家には長編漫画があり、何度も何度も読んだ記憶があります。はじめてお小遣いで買った漫画は「のび太の海底鬼岩城」でした。先日、その漫画を実家で見たら、最後のページに当時の私の字で名前がきちんと書かれていたのを発見し、何ともいえない懐かしさがこみ上げてきました。
さて、映画を観た感想になりますが、時代の移り変わりを感じる結果となりました。やはり、昔を知っていると昔の方が良かったと思うのかもしれません。
大きく2つあります。
1つ目は、のび太がとにかく明るく勇敢だということ。そういうキャラじゃないはずなんですが・・。
2つ目は、ドラえもんがやたら積極的だということ。昔のドラえもんは「も~、しかたないな~」みたいな感じで未来の道具を出していたはずですが、その映画では、次から次へと新しい道具を提案していきます。
そういうのが喜ばれる時代になったということでしょうね。
だから、私個人としては昔の感じが好きなんですが、現代には合わないと言うことなのでしょう。そういうアニメ、多いと思います。
でも、さすがドラえもんです。最後にはほろりと涙を誘うシーンもありました。
原点回帰(加筆 2020.4.15)
さて、この記事を見直した私は何を考えたのかというと、原点回帰ということです。
つい最近、テレビを観ていたら、ポテトチップスの特集をやっていました。
過去に2度の経営困難を経験したその会社は、原点回帰、つまり、創業者の想いをもう一度再認識した結果、経営改善に結びついたということです。
現在のドラえもんの映画は、ドラえもんが生まれた時代のキャラとは随分違いますが、時代の求めることや、時代の判断に迎合したのでしょう。それはその方が良いという判断で、それはそれでいいのでしょう。
ただ、変わらないもの、変わってはいけないものまで変えてしまうと、おかしなことになってしまいます。たとえ作り手が変わったとしても、それを生み出した人の想いは変えてはいけないのだろうなと、思うのです。
※ドラえもんが原作者の意図を無視していると言っているわけではありません。それは製作者に聞かないと分かりませんから。