Nayunayu先生 ~愛のある教室~

現場教師の21年間の実践理論

「授業」と「学級経営」は「車」の両輪ではない

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「授業」と「学級経営」は「家」で例えた方が分かりやすい

 小学校教師で担任を受け持っている人は、ほとんどの時間を教室で過ごします。

 ひとつの教室を1年間預かり、毎日5時間~6時間を「勉強」を媒介として子ども達と建設的に過ごすというのは、なかなか難しいものです。

 「授業」と「学級経営」は教師力の2枚看板で、「車の両輪の関係である」と、よく耳にしてきました。

 しかし、私のこれまでの経験から考察するに、例えとしては「車」ではなくて「家」の方がしっくりと収まるように思われるのです。

 

 1Fが「学級経営」

 2Fが「授業」

 

「学級経営」が脆弱だと、いくら「授業」が素晴らしくても、そもそも授業が成り立ちません。そして、子ども達のやる気もないだろうし、授業を壊そうとする動きもでてきますから。

 

 逆に言うと「学級経営」が素晴らしい場合、多少「授業」が脆弱でも、学級としては成り立ちます。学級崩壊は起きにくいでしょう。

 

 

1Fと2Fは繋がっている

 そして、「学級経営」と「授業」は別物ではありません。

 便宜上、ジャンル分けして考えると考えやすいからそうしているだけです。

 教師と子どもが教室で過ごす時間のほとんどが「授業時間」なので。

 

 ですから、授業を通して「授業改善」する時間は存在しますが、「学級経営改善」する時間は存在しにくく、せいぜい「学活」ということにはなりそうですが、学活の目的は違いますし、年間35時間しかありません。

 

 では、1F部分である「学級経営」には、いつ取り組めるばよいのでしょうか。

 答えは、やはり「授業時間」です。

「授業」をしながら、同時に「学級経営」をしていくのです。

 そもそも分かれている分けではないのですから可能です。

 

 例えば、授業中に声をかけたり、学習ルールを確認したり、子どもの表情を見たり、褒めたり励ましたり、叱ったりと、さまざまな取り組みをしていくのです。

 1日の授業の中で、全員に声をかけられたら、それだけで教師としては大変立派といえるでしょう。

 「家」で例えると、1Fと2Fを行ったり来たりしながら「授業時間」を活用していくということです。

 

 どうも最近、「授業改善」という言葉に「学級経営改善」の意味合いが激しく薄れているように思われるのです。おそらく「学力向上」が教育界の大きな目標になっているからでしょう。

 しかし、先に述べたように、1Fである「学級経営」が脆弱のままで、2Fの「授業」が良くなるということは起こりにくいのです。

 授業が上手という教師の動きをよく見れば、授業中に「学級経営」をしていることが分かるはずです。その学級経営が子ども達の心をわしづかみしているのです。

 

 もし仮に1F部分をおろそかにし、崩壊したらどうなるでしょうか。

 当然ですが、2Fは1Fに落ちます。

 つまり、「授業」は「学級経営」になるしかなくなります。

 それでも「授業」だけに特化した取り組みをすれば、「学級経営」はないままなので、学級崩壊へと進んでいくでしょう。

  

 

1Fと2Fを支える土台は・・・

 加えてもう一つ。

 家には土台が必要です。基礎が必要です。さらには盤石な土地も必要です。

 その見えない部分が人間力ということになるのでしょうね。

 

 つまり、人間力が素晴らしければ、「学級経営」と「授業力」が脆弱でも、なんとかなるということです。

 

 本当に大切な事は、見えにくいのです。

 本当に本当に大切な事は、見えないのです。

 

 

 人間性が高く、学級経営に精通し、教えるのが上手な教師。

 

 このような教師に出会えた子ども達が、すくすく育たないということは起こりえません。子ども達は、伸び伸びと成長するという選択肢の中から、自らの手で選び続けるでしょう。

 

 人間力は低いが、学級経営に精通し、教えるのも上手な教師。

 

 これは、外向きには良いでしょう。けれども、子ども達の感じる力を侮ってはいけません。きっと、ご機嫌取りの子ども達を育てることになるでしょう。または、良い子ちゃんにとっては住みやすいでしょうけれども、ちょっと元気過ぎる子にとっては、地獄の1年間になるでしょう。

 しかしこれは極論であって例え話です。教えるのが上手で学級経営も素晴らしい人が、人間力だけが低いということは、それほど多くはありません。ただ、その傾向が見られる人はいますが・・・。

 分かりやすく言うと、「子どものため」ではなくて「自分がよく見られることに強く傾倒している人」です。

 

 人間力が低く、学級経営もままならず、教えるのだけが上手な教師。

 

 これは崩壊します。どうやっても学級崩壊します。教えるのだけが上手というところがポイントなんです。つまり、教師自身は「私はきちんとやっているのだから、子ども達が悪い」ということを思いやすいのです。2Fだけが立派なのです。

 学級経営は、まるで警察官に常に監視されている子ども達という感じになります。

 「罰」と「褒美」、あるいは「叱る」「怒る」というパワーによって教室を統率していくしかありません。

 本人も本当は苦しいし、子ども達も苦しいでしょう。

 周りの人がこの状況を救うのは極めて困難ですが、その教師が自分自身に向き合うことができたのなら、一気に善くなる可能性はあります。「教える」ということに向き合えた実績と経験がありますから。

 ・・・ただ、私の経験上、かなり難しい。

 

 人間力が低く、学級経営もままならず、教えるのも下手な教師。

 

 実はこれは希望があります。手をさしのべれば大丈夫です。

 人材育成をするのなら、どこに手をさしのべれば良いでしょうか。 

 そこを間違わなければOKです。 

ショウワノート ドラえもん スタンプ 木製ごほうびスタンプ SDH-034
 

  学級経営の必須アイテムのスタンプです。

 ドラえもんのスタンプは私も持っています。

 1セット、2000円ぐらいしますが、一度買うとずっと使えます。

 私はスヌーピーやジブリなど、6セットぐらい持っています。

 休み時間になると、子ども達が押したがります。

 

※このブログサイトは、教育の特化ブログなんですが、最近は直接的には関係のない話が続いたので、久しぶりにきちんと教育について書いてみました。

 

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。