(2019.10.26の記事『名作に出会えたことに感謝する5』をリライト)
名作シリーズで、たくさん紹介してきましたが、絵本を忘れてました!
絵本にも名作がたくさんあります。娘たちのおかげで、絵本の読み聞かせをする機会をもらい、低学年の子ども達のおかげで、名作絵本を調べる機会をもらい、すてきな絵本たちに出会いました。
中には、自分が昔から好きだった絵本もありますが、子どもの頃に読んだ感覚と、大人になってから感じる感覚は、記憶という面において全く違います。ですから、今の自分が読んで「名作だなー」と感銘を受けた作品を紹介します。ちなみに番号は順位ではありません。どれも同じくらい素敵ですが、自分の年齢や読み聞かせなのかどうかによっても大きく変わるでしょう。
リライト記事なので、また楽天さんとAmazonさんの力をお借りして、画像で分かりやすくしています。
1 『ちょっとだけ』
赤ちゃんが生まれたときのお姉ちゃん(なっちゃん)のお話です。
赤ちゃんが生まれたため、なっちゃんのお母さんはお世話をたくさんしなくてはなりません。それで、なっちゃんは、何でも自分でやります。そして、なんでもちょっとだけ成功したり、ちょっとだけ失敗したりします。そして、ちょっとだけ寂しくなります。
元気がなくなったなっちゃんは、お母さんのところへお願いに行きます。
「ちょっとだけ、だっこしてほしい」と。
すると、お母さんが
「ちょっとだけ? いっぱいしたいんですけど、いいですか?」
と聞き、ぎゅーっと抱きしめるというお話です。最後は、妹をかわいがるなっちゃんの絵で終わります。もう、名作すぎます。名作すぎるので購入しました。
2 『あかちゃんおうさま』
ある日、男の子が生まれます。その男の子は、たくさんのお世話係や家来が生まれながらにいます。だから、甘やかされ放題で育っていきます。
やがて、その家来達は、一人減り、二人減りと、いなくなり、とうとう、誰もいなくなります。王様だと思っていた男の子は、誰もいなくなったので、どうすればいいかわからず、世の中に出ていきます。当然、何もできません。
すると、大工の棟梁みたいな人に拾われて、仕事をさせられます。
熱心に続けていると、素敵な女性に出会い結婚します。
すると、子どもが生まれます。
そして、ずーっと一生懸命に仕事をして、やがて年を取ります。
病院のベットで横になっている、かつての甘やかされた男の子は老人となり、死を目前に控えていますが、ベットの周りには、愛する妻や子ども達、孫までいます。
「もう、ひとりではありません。」
と、物語は終わります。絵本なのに壮大なスケールです。
好きすぎるので購入しました。
3 『ハガネの歯』
子どもオオカミ「ルル」に武勇伝を語るおじいちゃんのお話です。
昔はその鋭い歯で、数々の武勇をこなしてきたおじいちゃんは、一本しか歯が残っていません。世帯交代をおもしろおかしく、そして、さいごはしんみりとなります。好きすぎるので購入しました。
4 『100万回生きたねこ』
有名絵本100選とか、子どもに読み聞かせたいベスト100みたいな、絵本を紹介する本には必ず出てきます。そこまで言うなら・・と思って読んでみたら、なるほどこれは名作だなと思えました。100万回生きた猫は、ついに「愛」を知るのです。
5 『としょかんライオン』
これも超有名な絵本です。図書館になぜかライオンがいるのですが、全く危険ではありません。図書館をめぐる心温まる物語です。
6 『わたしはあかねこ』
名作絵本紹介の本にはあまり登場しませんが、これは名作です。白い猫と黒い猫の間に、なぜか一匹だけ赤い猫が生まれます。両親も兄弟達も、この赤ねこをなんとか白と黒にしようと試みますが、赤ねこは「私は赤が好きなの」と言って、家を出て行きます。みんなと同じではなく、自分らしくありたいというメッセージを感じます。あまりに気に入ったので購入しました。
7 『11匹ねこ シリーズ』
シリーズものです。11匹の猫たちのどうしようもないところが好きなんです。
私利私欲にまみれているけど、どこか憎めない、そんな感じのお話です。
1冊だけ購入しました。
8 『うまれてきてくれてありがとう』
赤ちゃんが生まれてくる前のお話です。おそらく、スピリチュアルの世界を絵本にしているのだと思います。お母さんを一生懸命さがしている赤ちゃんがかわいすぎます。
ちなみに、この絵本も購入しました。
9 『こんとあき』
ぬいぐるみのコンと一緒に、おばあちゃんの家へ行くお話です。
コンは、途中でとても寂しい感じになりますが、最後はハッピーエンドです。
これを読み聞かせると、子どもはぬいぐるみを大切にするようになります。
トイ・ストーリーのように・・・。
10 『ほげちゃん』
どうしようもなく面白い本です。ぬいぐるみのほげちゃんは、みんなから愛されているのに、扱いが雑すぎるところが最高に人間味溢れていて面白いですよ。ちなみに、この絵本も購入しました。
11 『なめとこ山の熊』
宮澤賢治は、数多くの名作を残していますが、私の一押しはこの本です。
人間と動物の、どうしようもなく仕方のない関係から、たくさんの事を考えさせられます。小さなお子さんには全く理解できませんので、どちらかというと高学年から大人向けです。
12 『いいから、いいから シリーズ』
有名な絵本ですね。シリーズ物で、当時は3巻まで読みました。雷様におへそを取られたお話が特に好きです。雷様は、ついくせでおじいさんのおへそを取ってしまったんですけど、申し訳ないと思って郵送で送ってきます。着払いで。
13 『ソメコとオニ』
斉藤隆介さんも名作が多いのですが、その中でも一番好きです。『花さき山』や『半日』も好きですけどね。子どもの明るさが一番出ている作品が「ソメコとオニ」だと思います。
14 『いっさいはん』
もしもご自宅に、2才までのお子さんがいるのなら、これほど面白い本はないでしょう。完全に親向けです。「1才半あるある」の全てが描かれています。私が一番笑ったのは、「片づけた物は散らかす。散らかった物には興味がない」というところです。イラストもかわいらしくて、本屋さんで立ち読みした後、即購入しました。
超オススメです。お友達に小さなお子さんがいる方へのプレゼントにも最高です。
15 『バムとケロ シリーズ』
これも有名過ぎますね。シリーズ物で、我が家には全巻そろっています。
何とも言えないほのぼのしたお話なんですが、読み聞かせると、子どもは喜んでいました。ちょっとインテリアとしてもオシャレだと思います。
16 『かいじゅうシリーズ (おまえ うまそうだな)』
これもシリーズもので、たくさん出ています。毎回ちょっと切なくなります。どのシリーズにも何故か「赤い実」というのが出てきます。どんな味なんでしょうか?
17 『ずーっと ずっと だいすきだよ』
もう、絵を見ただけで切なくなります。ペットと主人公のお話で、タイトルから想像できるように、ペットはいなくなります。悲しいので、泣いちゃうかも。
18 『3びきの かわいいオオカミ』
『3匹のこぶた』ではありません。オオカミがかわいくて、ぶたは悪い役です。
パロディーのようですが、そんなことはありませんよ。あまり有名ではないようですが、本当におもしろいです。
19 『はじめてのおつかい』
テレビ番組で「はじめてのおつかい」というのがありますが、その絵本版と考えてもいいのかな~。この絵本をお手本にしたのがテレビなのかな? もしかしたら全く関係ないかもしれませんが、心温まるお話です。
20 『さっちゃんのまほうのて』
さっちゃんはうまれつき、手に障害をもっています。さっちゃんはそれをからかわれたりしますが、おかあさんの魔法の言葉で、自分のその手を好きになります。母親とさっちゃんのやりとりに、つい涙がこぼれます。
【番外編】
リライト記事なので、少し付け加えます。
21 『ジャッキーの シリーズ』
11人のお兄ちゃんたちに囲まれた、唯一の妹「ジャッキー」が主人公のお話です。男人ちゃん達は、みんな妹思いで、ジャッキーは天真爛漫です。ぬいぐるみもついほしくなります。
22 『からすの~ シリーズ』
かこさとしの絵本は、絵が好きなんです。もちろん、お話もいいですよ。たくさんシリーズで出ていますが、テーマは家族と仲間でいいのかな? 以前、6年生の女の子が好んで読んでいました。
23 『ちいちゃんのかげおくり』
これはね、戦争のお話で、悲しすぎるお話なんです。ですから、読み聞かせとかには全く不向きです。不向きなんですが大人は読んでおくと良いと思います。読んだら泣いてしまいます。『火垂るの墓』にどこか似ています。
24 『 おばけのてんぷら』
名作というか、読み聞かせるなら名作というのが私の感想です。読み聞かせというのは、物語の長さも重要なんですよね。長すぎると、読むのが疲れちゃうので。
このお話は、天ぷらの良いにおいに誘われたお化けも天ぷらにされちゃうという内容で、我が家のチビ姫は、何度も読んでほしいとねだっていました。小さいお子さんにはばっちりはまるようです。
25 『アンパンマン』
初期の作品の方が好きです。