自分の中にいる子ども時代の自分、それをインナーチャイルドと言うそうですが、簡単に言うと、人は誰でも子ども時代の自分に影響を受けて生き続けているということでしょう。久しぶりの記事を書きますが、久しぶり過ぎて、何を書いたら良いのか分からなくなってしまったので、子どもに関する些細な出来事から関連づけて、このインナーチャイルドの素敵な育て方を説明することにします。
インナーチャイルド以前のチャイルド
インナーチャイルドというのは、大人になったときに存在する子どもです。
ですから、子どもはインナーチャイルド状態と言えます。
チャイルドなんだから、チャイルドそのものなのだから、インナーではありません。存在そのものがチャイルドなので、子ども自身は将来のインナーチャイルドを育成しているのです。
公園で、チビ姫たちと遊んでいました。上のチビ姫は5年生なので問題は見られないのですが、下のチビ姫は4歳なので、まだまだ訳がわかりません。
訳が分からないというのは、自分の感情と心の関係が繋がっていない。だから、わがままなようにも見えるし、聞き分けは良くないし、怒るし泣くし、騒がしくもあります。要は自制するということをまだ知らないということです。
インナーになる以前のチャイルドとは、そのような状態です。
感情そのままに生きていて、ただ楽しんでいるのです。
その感情は、やがて心によって自制されていき、インナーチャイルドが形成されていくと考えてよいでしょう。
感情の行き場所
インナーチャイルドはチャイルド時代に養われるということが分かれば、周りの大人や親たちがどのように接していけば効果があるかということも見えてきます。
チャイルド時代に経験する感情の行き場所が、インナーチャイルドを形成するのなら、行き場所を間違えなければOKということになりますから。
感情の行き場所は2つしかありません。
1つは、外側への表出。もうひとつは、自分自身の中への抑圧です。
たいていの場合、子ども達は外側へ表出しようとしますが、大人達は抑圧してしまいます。子どもが泣くと「泣くんじゃない」と言い、子どもが怒ると「怒ってはいけない」と教えます。それが社会に適応するために必要だという理由からです。
それで、大抵の人のインナーチャイルドは抑圧された感情となります。
自分自身の中に抑圧されたインナーチャイルドが、様々な問題を引き起こすことになりますが、それ自体は必要だから起こるのであって、別に悪いわけではないのですが、自己否定感というのは必ずつきまとうことになってしまいます。
※どのように接するのかというのは、つまりは、自己肯定感につなげるためにはどのように接すると良いのかということを言っています。ですから、こうしなきゃいけないということではありません。
表出される感情というのは、抑圧したところで決して無くなりはしません。
「昔のことを思い出すと腹が立つ」なんてことがよくあるように、自分が表出できなかった感情は常に蓄積されていきます。
では、もう一つの行き場所はどうでしょうか。
つまりは外への表出です。
実は、子ども達は常にこれをやっています。
あらゆる感情を自然に表出しようとします。
そして、表出されたものは無くなります。
子どもが泣きじゃくって、疲れて寝てしまい、翌朝にはすっきりしているというのは、親なら目にしたことがあると思います。これは、感情をすっきり表出できたので、なくなったと言うことです。
つまり、どんな感情でも、ありのままに出せばよいのです。
どんな感情でも出して良いのだと、子どもが本当に理解できれば、それもインナーチャイルドとなり、どんな自分も表現して良いという自己肯定感へ繋がるのです。
公園で遊んでいたちび姫達と鬼ごっこをしました。
下のチビ姫は4歳ですから、鬼をすれば捕まらないし、逃げれば怖がります。
何もかも思うようにはならず、自分ではわけのわからない感情がこみ上げたようで、すねてしまいました。あげくに泣いたり怒ったりと、まあ、忙しいこと・・・。
それを上のチビ姫と私は笑ってみていましたが、その笑っていることも気に障るらしく、さらに「笑わないで!」なんて怒ったりもします。
私は「分かった、分かった。」と言い、「抱っこするかい?」と聞きました。
そして抱っこして「良い子だね」と伝えました。
私がやるのは、それだけです。
インナーチャイルドに向き合う
できることなら、自己肯定感を持てる子に育てたいと、親ならば願うでしょう。しかし、それはなかなか難しい事です。なぜなら、自分自身のインナーチャイルドが抑圧されている場合が多いからです。自分に経験のないことは分からないのです。
ある保護者の方が「自分は昔、親から泣いたらダメだと言われ続けてきた。だから、私は自分の娘が泣くと、イライラするんです。」と言っていました。
泣いたっていいんです。怒ったっていいんです。
全ての感情は必要だから存在するのであって、不要なものはありません。
大人になった人にとって、自分自身のインナーチャイルドと向き合うのは難しい事ですが、子育てにおいては、形だけでもそうあることはできます。そして、そうあるように振る舞うことで、もしかしたら、自分自身の中に在るインナーチャイルドも癒されていくのかもしれません。
そんなことをぼんやりと考えてみました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。