左利きの人はどこか神秘的で美しい。
その人は生まれつき左利きである。
社会は右利きを中心に作られているという理由から
左利きは右利きに修正されることはあるが、
それは右を使えるようになるというだけであって、
本質的にその人は左利きである。
左利きは10%の割合で存在していると言われているが、
おそらく修正されたからその数字になっているだけで、
本当はもっと多いはず。
もっと多くなければつじつまが合わないから。
左利きの人は右脳を中心に使っているというのが科学が出した結論で
右脳というのは、直感や感覚をつかさどっている。
だからどちらの手が利き腕かというのは、
一般的には作業のことを示しているが、それは一側面を言っているだけ。
本当はその人の性質そのものを言っている。
10%の割合で存在しているという左利き。
教室を見渡せば、もっと少ないことに気づく。
おそらく5%くらいがいいところ。
それは修正されているということを示している。
昔、ベテランの先輩教師が子どもの左利きを直そうと頑張ったが
上手くいったためしがないと言っていた。
それで、左利きは左利きのままで良いのだと悟ったそうだ。
自分の周りにいる左利きの人を思い出してみよう。
その人は、他の人とは少し違う感じを受けるはず。
その人は、理論や理性ではなく、直感で生きているのだから
どこか美しいのである。
自分自身の記憶もたどってみよう。
社会が右利きの世界にしているという理由で
左利きだったとしても幼い頃に修正されているかもしれないから。
おそらく、本来的な左利きはもっと多いはずで
50%ぐらいいないとつじつまが合わない。
それは訓練によって右利きのように見えるかもしれないけれども
本来的には左利きであるということ。
訓練された人は両手利きになっているかもしれない。
それはつまり、訓練されたとしても左の生き方は残っているということ。
右利きか左利きかは、知性と理性で生きているのか、直感と感覚で生きているかという生き方の違いであって、世の中には両方必要である。
だから、左利きであることを誇りに思ってほしい。
社会は右利きだからという理由で右利きにしたいのなら、
せめて、「便利だから右も使えるようにしておこう」ぐらいの気持ちで。
左利きは生まれつき