Nayunayu先生 ~愛のある教室~

現場教師の21年間の実践理論

大人買いの条件

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 いきなりですが、「大人買い」って素敵ですよね。お金のことなど考えず、欲しいものをまとめて買っちゃうんです。私がよく「大人買い」するのは「うまい棒」ですが、今回の記事は「大人買い」を楽しめるようになるための必須条件を掘り下げて考えてみます。最初は些細な出来事ですが、読み進めると深くなりますよ。

 

クリスマスプレゼントは「大人買い」

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 下のチビ姫のプレゼントを買いに行きました。

 何が欲しいか聞くと、「すみっこぐらしのおもちゃ」だそうで、箱に入っていて、ひとつ700円ぐらいします。箱の中身は全部で8種類ありますが、どれが入っているのかは開けてのお楽しみ!なんですが、欲しい物が手に入る保証はありません。これをまとめて買うことで全種類が確定するという商法です。

 ちなみに、ひとつ700円は高いな~という感じで、私に言わせればひとつ200円ぐらいでいいんじゃないかな?とは思うのですが、それは大人から見たらということで、子どもにとっては魅力的なのでしょうね。

 プレゼントですから、大人が良いと思うものではなく、あくまで子どもが欲しい物を買うと良いのです。それが子ども中心ということです。

 以前、そんな内容の記事を書いたのを思い出したので貼っておきます。気が向いたら寄ってください。

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 さて、無事に「すみっこぐらしセット」を選んだチビ姫は、大変満足し、何度も箱を眺めては「早く開けたいな~」と喜んでいました。↓これです。

 私は「いいのを選んだね。お父ちゃんもそれがいいと思ってたよ。」と方便を使います。自分で選んで良かったという経験をさせるためです。

 上のお姉ちゃんは「細かいからすぐになくしちゃうんじゃない?」と言っていましたが、それならそれでいいのです。自分ではとうてい買うことのできないおもちゃが一気に手に入った喜びというのは、買った時点が最高地点であって、そんな経験は滅多に出来ないのですから。

 私も思い出します。

 私がまだ小学3年生ぐらいだったかな?。

 当時「キン肉マン」が大流行していまして、「キンケシ」が流行ったんです。ガチャガチャで100円入れると、3つ「キンケシ」が入っているのですが(最近のガチャポンは300円とか400円になっていて、100円は少ないですね)、何が入っているのか分からないのです(ガチャガチャですから)。

 欲しいキンケシというか、価値のあるキンケシは、メジャーな超人かつ肌色なんです。ロビンマスクとかテリーマンとかの正義超人やブラックホールやバッファローマンなんて超かっこいいわけですが、ガチャガチャでは漫画に出てこないような超人で、かつ青とか赤とかの奇抜な色がでちゃうのです。

 ところが、「キンケシセット」というのがありまして、メジャーかつ肌色のキンケシばかりがセットで入っているのです。お値段も少々お高くなるのですが、私はそれが欲しくて欲しくてしかたなかったのです。

 誕生日プレゼントで買ってもらいました。

 超嬉しかったその経験は、今はなかなかできないですね。ちなみに、その「キンケシ」はどこにいってしまったのか、今は分かりません。どうしたんだっけなぁ~。

これ、持ってました。角が半分折れていて、「闘」のショルダーをつけたバッファローマンはかなり価値があります。肌色だとさらに価値が高いはずです。どうでもいい話ですが、角はウオーズマンの1200万パワーのスペシャルスクリュードライバーで折られました。そのシーンはめちゃめちゃかっこいいです。

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・・・話がだいぶそれてしまいました。

 

大人買いの条件

 さて、これで終わるとただの日記になってしまいますので、少し真面目に掘り下げます。「大人買い」は超嬉しいのですが、それはどうすれば発生するのかについてです。

「お金を出せばできるじゃないか!」と思われるかもしれませんが違います。

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 もちろん、「大人買い」をするためには現実的にお金が必要であることは確かです。しかし、私が今回お伝えしたいのは、物質的な物としての「大人買い」ではなく、「超嬉しい!」という「心の満足感」のお話、大人買いの「経験」のお話です。

 結論から言いますと、その条件は「子ども買い」です。

 逆が必要なのです。そして逆から入らなければいけないのです。

 さらに「子ども買い」ができるのは、子どもの頃だけです。

 理由は、子どもだからです。

 では「子ども買い」とは、具体的にどのようなことかを思いつくままにいくつか書いてみます。昔「子ども買い」をした人は懐かしく思い出すかもしれません。

 

1 上限が決められている経験

 遠足のおやつが分かりやすいでしょう。300円までと言われて、駄菓子屋さんに行きあれこれと考えながら選ぶ経験です。10円とか30円とか、思い切って50円のとか。そのおやつを持って遠足に行き、おやつ交換なんて楽しむのです。

 たまに、育ちの良さそうな女子が「ポッキー」とか持って来ていると、「すごいな~」なんて思った記憶があります。

 お小遣いで買うときに、「これもあれもほしいけど、どちらかしか買えない」というのも上限があるということですね。

 大人でもありますが、子どもの場合、その額が大人にしてみれば少額なので「大人買い」に繋がるということで、大人の場合の上限は横に置いておきます。

 

2 欲しくても全部は買えない経験

 これは例えるのが難しいので、私の経験を書いてみます。きっと同じような経験がある人がいると思います。

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 私は将棋にはまった時期がありまして、どうしても将棋盤と駒が欲しかったんです。お小遣いを持っておもちゃ屋さんに行くのですが、将棋盤も駒もお値段がいくつかあるのです。全部を良い商品で購入したいのですが、小学生にとっては高額です。そこで、将棋盤は上から2つ目ぐらいにして、駒は下から2つ目ぐらいにしてという具合に、合計金額を抑える経験です。

 私はプラモデルを作るのが好きだった時期がありまして、それなりに作っていました(ただ、お小遣いで買わないといけなかったので、かなり吟味して買いました)。実はプラモデルというのは、道具が色々と必要なのです。ニッパーやボンドが代表ですが、少し上達するとカラーが必要です。色を塗るためのハケも必要です。

 当然ですが全部は買えません。ですから少しずつ買い足していく。しかも、ニッパーのお値段はピンキリですから、かなり悩んだ記憶が・・・(大人になってからも思い出して作りましたが、その時は一番お値段の高いニッパーを購入しました)。

 そうそう、ミニ四駆も同じです。カスタムパーツが多すぎるのです。

 私はバイクに乗りますが、バイクも色々必要なのです。免許とバイクとヘルメットがあればとりあえず乗れますが、ヘルメットもピンキリだし、グローブやブーツ、ジャケットなども必要だし、実はカッパが最重要だったりするのですが、それも安物でそろえてから少しずつ高額商品を買うということをしていました(大学生のころ)。さらに、ツーリングに行くようになると、テントや携帯用のコンロなんかも必要です・・・。

 

3 欲しくても買えなかった経験

 これはね、買っていないのです。買えなかった経験も「子ども買い」なんです。欲しかったけど買えなかった。でも今なら買えるというのも「大人買い」でしょう。

これ、本当に欲しかったな~。

 

4 安物買いの銭失いの経験

 昔、ストップウオッチがほしくてね、地元のあやしいセールで安く売っていたんです。私は「こんなに安いなんてすごい!」と母親に伝えたんですが、母親は「そんなに安いのなら安物だからすぐに壊れるよ。」と言うんです。

 でも私は「これは自分が知っている商品と同じだから大丈夫なはずだ!」と譲らず、走って買いに行きました。こんなに安いのなら売り切れたらタイヘンダ!みたいな感じだったと思いますが、ワゴンに山積みされていました。

 で、結局すぐに壊れました。これも大人買いをするための貴重な経験なのです。

 

5 すぐには買わない経験

 欲しかったらすぐに買っちゃうのも「大人買い」の一側面です。

 でもそれは、すぐには買わなかった経験がないと分からないのです。

 つまり、これも逆が必要と言うことです。

 そして、この「大人買い」は、私個人の考えとしては少々寂しい側面もあります。それは、悩んで考えて意を決して買った物というもの、あるいはどうしても欲しくてお金を貯めて買った物というのは、大切な宝物だからです。

 大人になると「買えちゃう」という理由で、そのような経験は少なくなります。

 

 まだありそうですが、これぐらいにしてまとめに入ります。

 

お金を使う経験を豊かにするために

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 お金は使うためにあります。貯めるのが好きだと言う人もいるでしょうけれども、いずれは使うでしょうし、使わないのなら宝の持ち腐れです。

 お金は道具にすぎません。お金が最大限に力を発揮するのは、何かと交換するときです。無人島に行けばお金はただの紙にすぎないのです。

 ですから、お金は使ってこそ価値がありますし、使うことで循環します。

 その使い方が問われているのであって、ただただ貯めている人は「使わない」のではなく「使えない」という側面もあるでしょうね。使えない理由は様々で、説明すると膨大な文量になるので、今回は省略します。

 

 お金に限らず、全ては経験が必要です。

 何でも買ってもらえる子はいいなあ~と思うかもしれませんが、子ども買いの経験ができないのです。ですから、お金の価値がよく分からないのです。

 何不自由なく生活できるのは素晴らしいと思えるのは、そうでなかったときの経験があるからです。

「食べ物を粗末にしてはいけない」と心から思えるのは、食べたくても食べられなかった経験があるからです。

 そんな風に考えると、逆が必要であることが分かると思います。

 そして、本当に知るためには、どうしても逆から入るように世の中はできているようです。逆から入っていない場合は、本当には理解できません(お金持ちがお金のありがたさが分からないとか、食べ物のありがたさが分からないとか、究極的には電気のありがたさが分からないとか)。

 全てはコインの表裏関係になっています。おおよそ全てはこの2極性によって成り立っています。そして、最終的にはその両面をありのままに受け入れて楽しむことなんです。片方だけを良いとして、もう片方を否定すると、結局よく分からないということになります。

 

 最初に戻りますが、子どもの頃に、子どもの頃にしかできない経験をさせると人生が豊かになります。そのために、子ども自身に選ばせる経験をさせることが大切なのです。自分で選んだのなら、その結果を受け取るのは子ども自身になりますし、たとえ失敗したな~と思ったとしてもOKです。それは失敗ではなく逆を知ったということですから。

 もし、大人が失敗しないようにと大人が選び続けたり、禁止しまくったりしてしまうと、その結果は、やっぱり大人ではないでしょうか。子どもは自分で選んでいないので、失敗したら全部大人のせいにします。当たり前のことですけど・・・。

 

桃太郎電鉄は、自分で選ぶ経験を楽しんでできるのでお勧めです。

ロングセラーの人生ゲームも同じですね。

 

面白がって書いていたら、5,000字ぐらいになってしまいました。長文なのに、最後まで読んでいただき、ただただ感謝します。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。次の記事は短めに書きますね。