Nayunayu先生 ~愛のある教室~

現場教師の24年間の実践理論

癒しの力

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 一緒にいると癒される人と疲れちゃう人がいます。癒される人とは一緒にいたいですね。でも、それは他力本願であり、癒し効果のある人が近くにいればよいでしょうけれども、都合よく現れてはくれませんし、ずっと一緒にいることは色々な意味で難しいでしょう。そこで、自分が癒し効果のある人、相手を癒せる人になってしまえばよいのだという発想をしてみました。相手を癒せる人になると、当然ですが自分自身も癒せることになります。人は持っているものしか相手に与える事ができないという不変の事実を逆の方向でみたらそうなります。つまり「相手を癒せる→自分に癒す力がある→自分自身が癒されている」という図式になります。

 

癒しの力はどこにあるのか

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 人は生まれながらにして癒しの力を感じる能力が備わっています。マイナスイオン効果という科学的な効果もありますが、科学では説明できない癒しの効果をすでに知っているのです。では、その「癒しの力」とは具体的にどのようなものから感じ取るのでしょうか。

 例えば親からの温かい愛情に癒されます。

 例えば森林浴でくつろぎを感じる事で癒されます。

 例えば小さな子どもの楽しそうな姿を見て癒されます。

 あるいは、小さな子どもの無邪気さに触れた時に癒されます。

 かわいらしい動物かもしれませんし、力強い大地かもしれません。

 または、一面に広がった星空から癒しを受ける人もいるでしょう。

 これらのすでに知っている、あるいは経験したことのある現象を並べてよく見ると、1つの共通点が見えてきます。それは「自然な姿である」ということです。

 人は「自然」から癒しの力を得ることができるのです。

 ただし、自然を「いいな~」と受け取る、受け取り側の問題はありますが、健全な状態なら受け取れます。

 

 これらのことを考えてみると、癒し効果のある人は「自然体な人」ということになります。「自然に癒される→人もまた自然の仲間→自然体な人は癒し効果を持っている」という図式になります。

 

癒しの効果

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 これは人によって違うでしょうけれども、あえて共通事項を見つけるならば、「リラックス効果」「ストレス緩和」「健康増幅」「体調改善」などがあるでしょうか。

 また、癒されると、ほんのり温かい感じに包まれるということや、「美しいなあ~」とか「奇麗だな~」とか「かわいらしいな~」という感情そのものに働きかけられ、魂が揺さぶられるという感覚もあるかもしれません。魂が揺れると「感動した」ということになります。感情が動いたので「感動」です。

 しかし、上記の内容で説明したとしても、よく分からない癒し効果。

 人によっても違うし、癒される対象によっても違う。色々ありそうだけど、「これです!」という確信めいたものが見当たらない。

 ですから、私は癒し効果は「得体の知れないもの」でよいという考えです。

 それだと怪しいですから、「得体の知れないエネルギー」がいいかな?

「得たいの知れない」という表現が怪しいですから、「人が言葉では理解できない素敵なエネルギー」がいいかな?

 

 朝、窓を開けて太陽を見ると、清々しい気持ちになる。

 昼に換気をしたときに、さわやかな風が入ってくる。

 夕方に散歩をしていたら、虫の鳴き声が聞こえてきた。

 

 こういうとき、なぜか心がさわやかになったという経験を持っている人もいるでしょう。理由は分からないでよいのです。さわやかなエネルギーをもらったということだけです。自然だからなんでもよいということではなくて、自然の中の爽やかさ、軽やかさ、穏やかさ、広大さなどに「癒し」を感じた、受け取ることができたといことです。

 

癒しの力を発動するために

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 人は誰でも癒される能力があります。それはつまりは、人は誰でも癒す力も備えているということになります。「逆も真なり」という言葉が示す通りです。ですから、誰でも相手を癒せる力をもともと備えているのです。まずは、このことを前提に「自分も癒しの力を発動させるぞ!」と決めてください。

 

 決めたら、実践してみましょう。誰に迷惑をかけるわけでもなく、お金もかかりません。自分自身に対してやってみるのです。

 ねらいは「自然体」で、そこには2つの側面「心と身体」があります。

 まあ、心と身体は完璧に連動しているので、2つの側面で分けて考えることにしてはいますが、本当は完璧に繋がっています。でも、繋がっているのを説明するのはややこしいので、あえて分けて説明します。

 

 身体に関しては、自然体であるような生活、つまりは「規則正しい生活」や「適度な運動」、そして「身体によい栄養」となり、家庭科で学習している内容となります。

 

 心に関しては「快か不快か」を基準にして考える事です。快なら自然で、不快なら不自然です。快・不快だと分かりにくければ、次のような視点も役立ちます。

「楽しいか楽しくないか」

「嬉しいか嬉しくないか」

「やりたいか、やりたくないか」

 こういうことを自問自答することで、本当の自分は何がしたいのかが分かってきます。そして、分かった事を実践していけば、自然体の思考になっていきます。

※ただし、ゲームが「やりたく」て「快」で「楽しい」から自然だ!ということではありませんので、注意が必要です。本人の浅い意識レベルではそうなっているかもしれませんが、もう少し深く潜ってみると、本当は違うということがよくありますから。

 

 最後に確認してみましょう。

 確認方法は、自分自身が自分に癒されているかどうかです。

 ゆったりとした時間があることや、リラックスしている状態であること、今日も楽しかったな~とか、感じる事ができていればOKです。

 夜眠るときに、すっと眠れるということも判断基準としてOKです。

 翌朝にすっきりと目覚めるということも判断基準になります。

 人としての自然な生活サイクルになっていれば、おそらく癒されています。

 

 こんな経験はありませんか?

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 自分にとって癒し効果のある人が側にいると安心して眠れた経験。

 小さな子がお母さんと一緒に寝るというのが分かりやすいですね。

 

 癒されるのもいいですけど、「癒される」よりも「癒したい」と思えるのなら、精神的に成熟しています。