♪本当ははじめから全て分かっていたと♪
♪全てが終わってからやっと分かるいつも♪
いい曲です。化物語の『dark cherry mystery』という曲です。
メロディーもいいのすが、歌詞がいいんですよね~。
化物語というアニメですが、原作は本です。
化物語は真実がちりばめられていて名作です。
ちなみにこの曲は化物語の『終物語』で使われています。
はじめから分かっている
実は知らないつもりでも、知っていることがほとんどです。
本当は知っているのです。でも知っていることに気づいていない。
それが終わったら「知っていた」と気づくのです。終わらないと気づけないとも言えますが、人生は概ねそのようになっています。
お話の中では、主人公のアララギ君にまとわりつくオウギちゃんという子がいます。アララギ君が質問すると、オウギちゃんは「私は知りませんよ。あなたが知っているのです。」という台詞を言います。これを何度も何度も繰り返します。
アララギ君は、自分は知らないと思い込んでいますが、オウギちゃんの言葉に反応して「知っているのか?」と考えたり気づいたりするシーンもちりばめられています。そして「本当は自分で知っていた!」という大いなる気づきが起こるのです。
ある賢人が書いた本によれば、人生でもっとも大切な事は「気づくこと」と「経験すること」だと断言しています。
あなたの物語
♪君のこと 僕のこと それは私のこと♪
曲はサビの部分で「全ては私の物語である」という内容の歌詞になります。
これもその通りで、私は面談をすると同じようなことを伝えています。
誰かが何かをしたとき、それは誰かの物語ではなく、あなたの物語です。
誰かが何かをしたとき、それをどう思うのかはあなたしかありえない。
もしそれを潔く認められたのなら、何かの出来事を誰かのせいにすることなく、誰かを口実に利用することなく、全て自分の物語であり、全て自分が求めていたことだと気づくことができます。たとえそれが不本意であったとしても、もっと深く潜って考えてみれば、全く不本意でなかったどころか、求めていたということにも気づけます。
そしてそれは、全てが終わってから気づきます。
終わったら分かる
終わったら分かるのですが、実は分からないことの方が多いです。
終わったけど分からなかったという理由から、同じような現象が起きます。
気づくまで続きます。
私が最近、面談でよく言う言葉があります。
「同じ現象は起こらないけど、同じような現象が起きています。気づいていないからです。だから、気づいてください。」と。自分ではなかなか気づけませんが、指摘すると、一見違った現象であっても、実は同じような現象だと繋がるときがあります。
全ての現象は自分の物語であり、過去の出来事を注意深く探っていくと、終わった現象から分かることがあります。もし気づけたら、同じような現象が起こっていて、全ては繋がっていたという大いなる気づきに繋がります。
もしそこに気づけたら終わりです。
終わったら分かって、本当に終わります。
何か心に違和感があるとき、やってみてください。心の違和感は全て「気づこうよ」というサイン、あるいはお誘いです。