Nayunayu先生 ~愛のある教室~

現場教師の24年間の実践理論

本は10冊あればよい

 先日、昔読んだ本をもう一度読み返していました。私は良いと感じた場所やここは大切だなと思ったところをマーカーで色づけするということを昔からしているのですが、読み返してみたら、その当時はひっかからなかったことにひっかかる自分に気づきました。つまり、その当時は分からなかったことが、今は分かる箇所になったということです。これは読み手、受信側の問題です。私の理解が追いついたということです。

 さて、そんなことを考えていたら、以前どこかでみた本のタイトルが思い浮かびました。誰が書いたのか知りませんが「本は10冊あれば十分である」みたいなタイトルの本です。それ以外にも、「この本は何度も読み返してください」というメッセージが書かれている本を読んだこともあります。

 それで、はっとしました。

 分かった!という感じです。

 本は10冊あれば十分であるということの、今のところの自分の理解をまとめます。本をたくさん読んでいる人ならば、「そうそう!」と納得することがあるかもしれません。

 

本は10冊あればよい

 結局のところ、賢人達が書いた本の内容というのはジャンルが違っていたとしても大切な事は繋がっています。同じ内容の違う側面を入り口にして大切な事が書かれているのです。どの時代のものでも、どこの国の人でも、文化や歴史が違っていたとしても、本当に大切な事は繋がっていて、同じなのです。ただ、説明の仕方が違ったり、言葉の使い方が違ったり、例示する内容が違うだけです。

 だから、10冊あれば事足りるというのは、本当の良書を見つけたのなら(自分なりの)、10冊もあれば網羅できる、あるいは何度も読み返すのには10冊程度がちょうど良いということが言えそうなのです。

 しかし、ここで私なりの解釈を加えると、次のようになります。

 

1 その良書を見つけるまでは、乱読が必要である。

 良書が分かるためには悪書の存在が必要です。悪書という表現がいけませんね。良書も悪書も本当はないのですから。自分が良いと思える本に出会うためには、それ以外を知らなければならないということです。

 お勧めの本を紹介しているサイトや人から聞いて読んでみてもいいのですが、それを読んだとしても最終的には自分がどう感じるかによります。最初に書きましたが、読み手・受信側の問題があるからです。

 ですから、10冊あれば十分と言えるようになるまでには、相当な量の本を乱読することが必須となります。ちなみに、私はまだ10冊を選べないので足りてません。たぶん。

 

2 10冊にこだわらない

 本は増えます。置き場所がなくなってくるし、気がついたら、もう何年も本棚に飾っている状態の本がたくさんになります。ですから、10冊にこだわる必要はありませんが、もう必要なくなった本は整理していくということが、本は10冊あれば十分だと言えるようになるまでには必要なのです。

 思い入れのある本は捨てるのに躊躇しますが、もう読まないのなら、ただの飾りです。捨てるか、誰かにプレゼントもいいかもしれませんね。

 

3 10冊が無理なら・・・

 さて、現時点での最終段階です。乱読し、ある程度自分にとっての良書が分かり、とりあえず少し整理できたのなら、10冊は無理だということが分かります。

 そこで、10人ならどうかな?と考えてみました。

 この筆者・作者が書いた本は好きだから、それを10人選んでみるのです。

 それだと、1人の筆者・作家さんが書いた本が全て1としてカウントできるので、最終的には10冊にはなりませんが、かなり整理されるのだと思います。

 私もやってみましたが、手元に置いていつでも読み返せる本の筆者・作者を10人を選ぶとなると、かなり難しかったですが、楽しかったです。

 

 ちなみに、私が現時点で「絶対自分の側に置いて、何度でも読み返したいぐらいお世話になった本の筆者・作者」は、次のようになりました。

 

 1 手塚治虫さん(漫画)

 2 中村天風さん(哲学?神学者? どっちだろう?)

 3 V・E・フランクルさん(哲学)

 4 M・モンテッソーリさん(教育)

 5 池田晶子さん(哲学かな?)

 6 アルフレッド・アドラーさん(アドラー心理学)

 7 野口芳宏さん(教育)

 8 エーリック・フロムさん(真理・真実)

 9 ひみつです。

10 ひみつです。

 

 最後の2人は教えたくないのです。

 私にとってスペシャルすぎるので、ないしょです。

 ちなみに、10人では紹介していませんが、めちゃくちゃお世話になった本もたくさんあって、それも考えてみたら、軽く30人を越えちゃいました。筆者・作者のみなさん及び、出版社の方々に感謝です。お勧めですので、紹介しますね。

【教育書】

 大村はまさん 有田和正さん 金森俊朗さん 宇佐美寬さん 斉藤喜博さん

 岸本裕史さん 今泉 博さん 根本正雄さん 森 信三さん

【ビジネス書?】

 D・カーネギーさん R・コヴィーさん 松下幸之助さん 斉藤ひとりさん

【心理学とかカウンセリングとか哲学もかな?】

 岡田尊司さん 野田俊作さん 國分康孝さん 加藤諦三さん

 信田さよ子さん 岸見一郎さん 土居健朗さん

【哲学?心理学?精神学?】

 ディーパック・チョプラさん 曽野綾子さん 三島由紀夫さん

 エックハルト・トールさん   

【宗教?】

 ひろさちやさん 瀬戸内寂聴さん 五木寛之さん  

【スピリチュアル?】

 江原啓之さん 細木数子さん エスター・ヒックスさん さとうみつろうさん

 矢作直樹さん 小林生観さん シェラドン・ブライスさん 

【その他、エッセイとか漫画とか小説】

 松本人志さん 金美麗さん 高田純次さん 吉村達也さん 横山光輝さん

 シドニー・シェルダンさん 椎名誠さん 

 

※?がついているのは、厳密にはジャンルとして言い切れないからです。どこかで繋がっているので・・・。みなさんも、是非、やってみてください。楽しいですよ。たぶん。

余談

 本を読めば良いということでもないのですが、ちょっとググってみたら、1ヶ月に本を4冊程度読めば、日本人全体の上位20%に入るそうです。一ヶ月に7冊だと4%に入るんですって。あ、絵本じゃなくて、しっかりと時間をかけて読む本です。絵本もいいとは思うんですけどね、それだと冊数が伸びちゃって、アンケートの趣旨からははずれるのでしょうね。