Nayunayu先生 ~愛のある教室~

現場教師の21年間の実践理論

詐欺に遭わないために知っておいてほしいこと

怪しい宝箱
宝箱

 絶対に怪しいのなら人は欺されません。でも、上の写真はどうでしょうか?もう、絶対に怪しいですね。きっとミミック(ドラクエで出てくる偽物の宝箱)だと思いますよ。

 詐欺に欺されないように呼びかけがされています。特に新型コロナウイルスによる一律10万円給付のこの時期には新たな詐欺被害に遭わないようにテレビでも再三に渡って呼びかけられています。

 自分は大丈夫だとみんな思っているようですが、平成16年から続いているオレオレ詐欺は、これほど呼びかけられているにもかかわらず平成31年度の被害総額は300億円を超えています。1年間でですよ。

 つまり、自分は大丈夫だと思っていても、ついうっかり欺されてしまうということの証明になります。

 私は警察官でも詐欺撲滅運動に参加しているわけでもないので、具体的な詐欺の手口や手法を知っているわけではありません。あくまでテレビや新聞で知る程度ですが、どうして欺されてしまうのかということは理解していますので、軽い感じでお話します。

 

詐欺に遭わないために知っておいてほしいこと

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 まずは当たり前のことからです。当たり前すぎて書く必要もないのですが一応。

 詐欺する人は見た目には全く怪しくありません。むしろ礼儀正しく好印象すら与えます。そのようにマニュアル化されているので当然です。突然目の前に表れた「いいひと」には注意が必要です。人は見た目が9割と言いますから、よく見られる方法なんていうのは完璧にマニュアル化されています。

 

 次からが重要です。詐欺はおそらく3種類の方法を採用しています。

 

1つ目は美味しい話。

 もうけ話なんていうのはこのジャンルです。

 だいぶ前になりますが私の家の電話が鳴りました。マンションを経営しませんか?という内容で、私は丁寧にお断りしたのですが、まあしつこいのです。しつこいというか、こちらがしゃべる機会を作らないように上手にしゃべりますから、そのようなマニュアルがあるのでしょうね。

 

「ちょっと話の途中ですみませんが、マンション経営には興味がないのでもういいですか?」と、めんどくさいと思いながらも、相手が親切そうにお話しするので、ついついこちらとしても丁寧に返事をしなくてはならないという気持ちにさせられてしまうのです。

 

 ところが、先方はそれすらもマニュアル化されているようで、なかなか電話を切ろうとしません。もー、しつこいなーと思って一方的に切ろうと思ったのですが、突然考えが変わりました。せっかくだから、どのような手口なのかを詳しく専門家に聞くことにしたのです。

 

「ところで、どうして儲かるのですか?」と質問返しです。すると先方は興味を持ってもらえたのだと思い、熱心に教えてくれはじめます。ありがたいですね。

 簡単にまとめると、マンション経営は実績のある事業であり、あなた様の支出はなく、家賃収入と購入金額で相殺されていき、20年後ぐらいには物件だけがあなたの物になるそうです。そのマンションは都会の駅の側にあり、需要がなくなるということもなく、2件、3件と物件数を増やしている人もいるのだとか。

 

「では、もうかるのですね。」

「そうです。あなた様はオーナーになっていただけるだけです。」

 

「では、あなたが自分でやれば良いのではないでしょうか。」

「私もすでに2件の物件を持っています。」

「では、さらに3件、4件と、自分で増やす方が良いのではないですか? 本当に儲かるのなら、ご自身でやられたらどうですか?」

「・・・・・」

 で、話は終わりました。私はマンションのオーナー話が詐欺だと言っているわけではありません。後にネットで調べてみたら、きちんと会社として機能していましたし、実際にきちんと儲けられた人もいるようですから。

 

 ただ、そのように後に理解したとしても、私は「美味しい話」には全く乗りません。だって、そのマンションがなくたって、生活で困るということはないのですから。

 

 投資、株、FXなどなど、世の中には儲け話がたくさん存在しています。それ事態は詐欺ではないのですが、どれも難解だということは言えます。本当にやるのなら、簡単にできる代物ではなく、そうとう勉強しないと無理です。簡単なら全員やりますからね。ですから「簡単な投資、簡単な株、お金さえ投資すればできる儲け話」は、詐欺である可能性が高いと心得ておくことです。「欲望」というあらがうことが難しい心理面をうまく利用していますから。これに、2つ目に述べる「不安」が絡んじゃうと、さらに欺されやすくなりますよ。

 

2つ目は不安を煽るもの。

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 オレオレ詐欺はこのジャンルでしょう。最悪の事態を想像させて、それを食い止めるための救世主のように見えます。カルト宗教と呼ばれるものの一部もここに入るでしょう(全部が詐欺ではないでしょうから)。

 これはね、防ぐのは本当に難しいんです。

 テレビ番組で「オレオレ詐欺」を止めようとするドキュメントをやっていましたが、銀行で止め、支店長が説得し、警察を呼んでもなお欺されている本人は「息子が大変なんです!」と全く信じて疑わないのです。

 結局、警察から息子に連絡をして、わざわざ警察署に来てもらったことでようやく納得したというドキュメントでした。

 

 これは何を言っているのかというと、人々の持つ心理的側面については、超難解だということであって、他人の心理的側面については理解が難しいということなんです。外から見れば明らかに欺されていると分かったとしても、本人が気づくのは難しいということです。

 ですから、これを防ぐ方法というのは基本的には難しい。

 自分が欺されないようにできることは、常に相談できる第3者とのコミュニケーション体制を作っておくぐらいでしょうか…。

 

 

3つ目は愛を要求するもの。

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 最も難解です。そして根が深すぎます。欺されたと分かったとしても欺されたと思いたくないくらいです。結婚詐欺みたいなのは、ここに位置しています。

 

 これもあるテレビ番組で見たドキュメントのお話です。

 その女性はすでに「結婚詐欺」であったことを自覚しているので、番組で用意した探偵の力を借りて、結婚詐欺師の素性をすべて洗い出し、証拠を1ヶ月ぐらいかけて集め、最後に直接対決だ!みたいな内容でした。

 女性は男性に怒りをぶつけ、お金を返してほしいと訴えます。探偵と弁護士も側に居るので心強いですよね。ところが、話し合いが後半にさしかかると雲行きが怪しくなってきます。女性の口からなんとなく「でもあの瞬間は愛してくれていたのよね」「もう一度きちんと向き合ってほしい」という願いに似た言葉が発せられているのです。お金、たくさん取られちゃってるんですけど………。

 

 人は誰でも「愛されたい」のです。愛されたくてお金を自分から渡したのです。

 ロストという米国のドラマで、詐欺師役の人が名言を言っていました。

「最高峰の詐欺は、相手が自らの意志で選んだと思わせることだ」と。

 

 だからこれを防ぐのは、ほぼ不可能です。ほしくてほしくてたまらなかった人が表れたとき、それでも欺されないなんていうことは難しすぎるからです。出来ることがあるとすれば、難しいですが「ほしくてほしくてたまならい」という「愛」について、しっかりと勉強しておくことです。それは「愛」が甘く温かいものであるという幻想を捨てることであり、愛はお金で買うことなど出来ないということを本当に理解することです。

 

 

最後に 

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 人は人と必ず繋がっています。それが事実ですし、繋がりたがっているのも真実です。人は誰かと繋がらずには生きていけないということから詐欺は成立しています。

 色々と書きましたが、詐欺に遭わないために知っておいてほしいことを一言でまとめるなら「日常的に人としっかりと繋がっておくこと」になりそうです。

 

 軽い感じで書こうと思ったのですが、書いているうちに長くなってしまいました。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。一律10万円に関する詐欺事件が起きないことを願っています。