Nayunayu先生 ~愛のある教室~

現場教師の27年間の実践理論

せつない物語

切ないお話

どうでもよい軽すぎるお話です。コーヒーブレイク程度に読んで頂けると嬉しいです。

 

 

私と友人Aは、せつないお話が好きなんです。

私と友人Aには、まー君という友達がいます。

まー君は、結婚を考えた彼女がいて、めずらしく紹介されました。

まー君が言うには、

「私と友人Aに紹介するってことは、親に紹介する以上のことだ」

そうです。

 

ところが、別れてしまいました。

別れてから、まー君の家に泊まりがけで遊びに行きました。

まー君は、おもてなしの心があるので、私たちを「美味しいカレー屋さん」に連れて行ってくれました。

 

「ここのカレー、美味しいから、まあ、食べてみ!」

なんてご機嫌です。すかさず、友人Aが聞きます。

「ところで、このカレーは彼女と来たことあるの?」

「1回だけあるね。」

「そっか、そう考えると、このカレー、せつなくなるな~。」

 

まー君は、岩盤浴という所に私たちを連れて行ってくれました。

「最近、岩盤浴にはまってるんだよね。」

なんてご機嫌です。すかさず、友人Aが聞きます。

「ところで、ここには彼女と来たことあるの?」

「実は、その彼女に教えてもらったんだ。」

「そっか、そう考えると、この場所もせつないな~。」

 

まー君は、釣りが趣味なので、私たちを釣り堀に連れて行ってくれました。

竿を用意し、えさまでつけてくれます。

そして、あーだこーだうんちくをたれて、

「まあ、やってみ!」

なんてご機嫌です。すかさず、友人Aが聞きます。

「ところで、彼女にも教えたのかい?」

「・・・いや、ここには来てない。」

「そっか。せつなくないのか(残念そう)。」

「せつなくない。」

「でも、もしかしたら、つきあい続けてたら来たかもしれないね。」

「まあ、そうだね。」

「そう考えると、せつないな~。」

 

「おまえら、何でもせつなくするんじゃない!」

 

せつないってね、1人ではできないんです。

そして、優しい想いのすれ違いみたいな感じで美しいのです。

楽しかった思い出、過ぎ去った思い出に、想いを馳せる。

そういう想像をするのが好きなんでしょうね。

しかも、自分のことじゃないから、いいのかもしれません。

 

だから、まー君には、これからもせつない物語を紡いでほしいです。