Nayunayu先生 ~愛のある教室~

現場教師の21年間の実践理論

初任時代の学び 第2回【導く者でありたい】

導く者

 初任1年目、私は2年生の担任をしていました。そして、おおいに頭を悩ませていました。学級が落ち着かないのはもちろんですが、それよりも授業です。毎日あるのです。・・・当たり前ですが。

 

 授業準備なんてできっこないくらいに日々の業務に追われ、帰宅時刻は毎日21時です。ノートやらテストやらを持ち帰りますが、まったく手つかずのまま、翌朝持って行くというありさまです。

 

 そして1番の悩みの種は「国語」です。2年生って毎日2時間ずつぐらい「国語」があるのですから。漢字を教えて、教科書を教えて・・・・うん? 時間あまっちゃうぞ。

 

 

お手本授業 

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 当時、1年生の担任をしていたベテラン先生(女性)に相談してみました。ベテランな上に、専門が「国語」ということで聞きに行ったのです。

 

「先生、じつはかくかくしかじかで、国語の時間に何をすればいいか分からないのです。時間があまってしまいます。」

「えー、時間なんて足りないくらいだよ。何を教えているの?」

 私は具体的にあれこれとやっていることを説明しました。すると、ふんふんと聞いたベテラン先生は、

「一度、あなたの学級で授業を見せてあげる。どこやればいい?」

と言うのです。自分のクラスは自習にして、私の学級で授業をしてくれると言うのです。説明するのもいいけど、見た方が早いからと。

 

 そして翌日、国語の授業をやってもらいました。もう20年も前のことなので、細かいことは覚えていませんが、段落を分けるとか、色々な読ませ方をするとか、発問、指示みたいな基本型だったと記憶しています。ベテラン先生の言うとおり、時間なんて全くあまりませんでした。

 さすがベテランだ!と強く憧れたのですが、それ以上に、実際に見せてくれるというところがかっこいいな~と思ったのです。

 

 

導く者でありたい

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 授業はいずれうまくなります。やっていれば、努力していれば必ず上達します。しかし、どのような先輩教師であるかは、心構えのような気がしたのです。困った若輩者に、さらりと授業を見せる、そんな姿の方により強い影響を受けたのです。

 

 私もいつか、力がついたならば、実践を通じて導く者になりたい。

 そう願ったのです。

 

 初任時代は貴重です。

 今、働き方改革とか、学校はブラック企業だとか、少し騒いでいますが、喜ばれる教師になりたいのなら、勤務時間とか給料とか、そういうことは大切なんでしょうけど、それを気にしないで、一心不乱に突き進む時期が必要なのです。

 

 その原動力は「憧れ」だという風に考えています。少なくとも、自分はそうだったというだけなんですけどね。だから、他の人もそうだとは限らないのですが。憧れの力はすごいと思います。

 

 20年経って、自分はベテランの領域に入りました(たぶん)。だから、憧れられる存在・・・にはちっともなりたくはないのですが、頼られたら道を示せる教師として、実践を通じて、若手にエールを送れるベテランでありたいと願っています。

※自分が誰かに憧れるのは好きなんですが、憧れられるのはちょっと・・迷惑。

 

 

 あっ、もちろん、喜ばれる教師になりたいわけではなくて、お給料とか待遇とかを目当てに教師になったっていいんですよ。そういう生き方も私は否定しませんから。そういうスタンスの若手がいても、私はエールを送ります。

 だから、あくまでも、喜ばれる教師になりたいなら・・・というお話でした。